ミネラル ~クロム(Cr)ってなに?~

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ミネラル ~クロム(Cr)ってなに?~

五大栄養素は、『たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル』のことです。

ミネラルと言っても、ビタミンと同じように数種類あります。

ミネラルを大きく分けると

  • 多量ミネラル

→ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン

  • 微量ミネラル

→鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン

になります。

では、クロムってどんなものかご存知ですか?

ここではあまり知られていないクロムについて紹介していきたいと思います。

クロム(Cr)

クロムは、私たちの体の中に約2mgあります。

最も多くクロムが存在している場所は、リンパ節、卵巣、歯、肺です。

私たちが関わるクロムは、3価クロムと、6価クロムという2種類があります。

食事から摂るクロムは3価の方です。

クロムが入っている私たりがよく耳にする物は、宝石の「ルビー」です。

赤色のルビーと青色のサファイアは、ほとんど同じ鉱石ですが、

あんなに色が違うのは、ルビーにはクロムが入っていて、サファイアにはクロムが入っていないから(その変わり、チタンと鉄が入っています)です。

また、緑色のエメラルドにもクロムが入っています。

クロムの機能

  • インスリン作用を増強するクロモデュリンと呼ばれるものに、クロム(クロム3+)が結合

→クロモデュリンの働きは、インスリンによって活性化されるチロシンキナーゼ

活性の維持

  • クロムが結合していないものは、インスリン作用を増強させる機能がない

クロムが欠乏すると…?

クロムが結合してクロモデュリンになっていない形(アポ型クロモデュリン)だと、

インスリン作用を増強させる機能がありません。

このことから、クロムが欠乏するとインスリン作用が低下し、耐糖能の低下が生じると考えられています。

しかしこのことは、考えられていることであって、まだ実験動物でも観察されていません。

クロムを過剰に摂ると…?

6価クロムを過剰に摂ると、腎臓や肝臓、脾臓、肺、骨に溜まっていき、毒性を表します。

しかし、この6価クロムは人の手によって作られるので、自然界には存在していません

食事から摂る3価クロムについては、まだ研究と情報が不十分です。

ただし、サプリメントの過剰摂取が過剰症に繋がる可能性があるので、注意が必要です。

クロムをどのくらい摂ったらいいの?

では、クロムをどのくらい摂ったらいいのでしょうか。

クロムの食事摂取基準(μg/日):暫定値

性別 男性 女性
年齢 推定平均
必要量
推奨量 目安量 上限量 推定平均
必要量
推奨量 目安量 上限量
0~5(月)
6~11(月)
1~2(歳)
3~5(歳)
6~7(歳)
8~9(歳)
10~11(歳)
12~14(歳)
15~17(歳)
18~29(歳) 35 40 25 30
30~49(歳) 35 40 25 30
50~69(歳) 30 35 25 30
70以上(歳) 25 30 20 25
妊婦(付加量)
授乳婦(付加量)

出典:厚生労働省ホームページ 食事摂取基準2015年版より抜粋(http://www.mhlw.go.jp/)

まだまだ研究されているため、数値は18歳以上からしか設定されていません。

どんな食品に含まれているの?

クロムは、あおのりや、ひじきなどといった、海藻類に含まれています。

また、魚介類や種実類にも比較的多く含まれています

穀類にもクロムは含まれていますが、精米にすることによって大半が失われてしまいます。

まとめ

ミネラル ~クロム(Cr)ってなに?~

いかがでしたでしょうか。

通常の食生活を送っていれば、クロムは過剰に摂ることも不足する心配もありません。

そのため、普段からしっかりと食生活を送っていきましょう。

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